【研究課題名】大学生の睡眠覚醒問題が心身の健康および学業成績・進級に与える影響についての調査

【目的・内容】研究紹介

　日本の大学生の睡眠時間は、先進国を含めた諸国との比較でも最も短く、多くの大学生が睡眠不足や睡眠の質の低下を自覚しています。また入眠困難や中途覚醒などの不眠症状を有する大学生は全体の3割前後と報告されていますが、このような睡眠覚醒に関連する問題はうつ病の発症や自殺リスクの増加、肥満の増加、成績低下、就職後の離職と関連していることが報告されており、大学生の休退学者で多くみられる修学不適応感の一因となっている可能性があります。本研究では長崎大学の大学生における睡眠覚醒問題の実態を調査し、不眠症状が心身の健康や学業成績、進級状況に与えている影響を分析することにより、睡眠の重要性を示し、よりよい睡眠習慣への行動変容、適切な受療行動をもたらすことができる可能性があります。本研究課題は長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医学系倫理委員会で承認済み（許可番号：23081802）です。

1.研究の対象

令和5年～令和9年度長崎大学在籍学部生のうち、学生定期健康診断を受けられた方。

また大学より提供された学業成績(GPA)、修得単位数、進級・休退学状況の利用による研究については当該年度内に学生定期健康診断を受けた学部1～4年次のみを対象としますが、2024年3月卒業予定の4年次学生は対象外です。

2.研究目的・方法

学生定期健康診断で得られたデータ（問診回答内容、メンタルデータ及びフィジカルデータ）を利用して、本学大学生の睡眠覚醒問題の実態調査と健康診断データとの関連を、また学部1-4年次を対象として大学より提供された学業成績(GPA)、修得単位数、進級・休退学状況を利用して、不眠症状との関連を、5年間の追跡により明らかにします。

3.研究期間

保健センター長許可日（2024年3月12日）～2028年9月30日

4.研究に用いる試料・情報の種類

情報：業務上得られた下記のデータを利用します。

学生定期健康診断：問診回答内容（食事・運動・睡眠等の生活習慣、既往歴、家族歴、内服治療有無等），メンタルデータ（Kessler 6のスコア、メンタルヘルス健診時のカウンセラーへの回答結果：抑うつ気分の有無等）及びフィジカルデータ（身長、体重、血圧等）（生化学検査は学部4年生のみ実施）

大学から提供されるデータ：GPA、修得単位数、進級状況、休退学者データ

（この際、生年月日、住所、氏名などの個人を特定するような情報は研究に用いません。）

収集した情報は、解析する前に氏名・学生番号などの個人情報を削り、新たな符号（番号）をつけ、どなたのものかわからないようにします。

5.お問い合わせ先

　本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

オプトアウトを受け付ける期間を以下の通りとします。

令和5年度のデータ：2024年6月30日まで

令和6年-令和9年度のデータ：2025年～2028年までの毎年3月10日まで(各当該年度末)

　ご連絡のない場合は、了承して頂いたものと致します。なお研究の途中であっても、研究にご自分のデータを使用してほしくない等の理由で、研究への参加を拒否することができ、反対に不参加の場合でも途中から参加することが可能です。拒否しても不利益が生じることは一切ありませんが、各年度のオプトアウト期限を過ぎたデータについては、既に個人を特定できない情報として研究に使用している場合がありますので、ご了承下さい。

照会先：

研究責任者：

長崎大学　保健センター　中道　聖子（産業医・教授・センター長）

住所：長崎市文教町1-14　　　　　　　　　　　　

電話：095（819）2214

E-mail: sleep.nagasakiuniv●gmail.com

●を@におきかえてください

研究への利用を拒否する場合あるいは途中参加を希望する場合の連絡先：

下記の入力フォームからご入力ください（推奨）。

（もしくは上記の電話あるいはメールアドレスへご連絡ください）

https://forms.office.com/r/9TfigWFTXB?origin=lprLink

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上